2011年07月14日

Posted by 沖縄かりゆし不動産
at 13:06
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その他の話題

住宅リフォームとトラブル

今回は住宅リフォーム推進協議会が発行している『住宅リフォーム工事 トラブル防止のポイント』という小冊子をベースに、リフォームとトラブルのお話を書いてみたいと思います。

リフォームの現場に立ち会うと、「リフォーム工事には特有の難しさがあるんだな」と感じます。新築工事とは違う、現状把握能力と対応力…みたいなものが求められると思うのです。
ですから、経験を積んだ業者さんにお願いしたほうが、万が一のトラブル時に有利なんではないかと思っています。

さて、上記の小冊子『トラブル防止のポイント』には、リフォーム工事の特徴として以下の5つのポイントがあげられています。

(1)小規模であってもリフォーム工事ならではの知識、技術が必要です。
(2)リフォーム工事をはじめてからでないと工事内容を確定できない場合があります。
(3)住宅の既存部分とリフォームした部分の「とりあい」が発生します。
(4)居住者が住みながらリフォーム工事をすすめるのが一般的です。
(5)廃棄物の正しい処理が求められます。

いずれも重要ですが、沖縄で特に重要だと思われるのは(2)ではないでしょうか?

床や天井を剥がしてみてわかることも…

沖縄では、日本の他の地域に比べてシロアリの被害が深刻といえます。
主に床下の土台などを食べるヤマトシロアリに加えて、家中のどこでも食い荒らすイエシロアリもたくさん生息しているため、シロアリの被害にあっている住宅がたくさんあります。

そんなシロアリ被害ですが、リフォームの途中で発見されることもしばしばです。

また、天井に雨漏り跡がある場合なども、どのくらい深刻な雨漏りなのかは天井を剥がしてみないとわからないことがあります。

リフォームを依頼するにあたっては、契約を交わす前に上記のような点を詰めておくことが大事です。完全に工事内容の変更をなくすことは不可能といえますが、それでも必要な調査をしてからリフォーム見積もりを提出してもらい、あわせて工事内容変更合意書などを取り交しておくとよいでしょう。
また、打ち合わせの内容を忘れないようにメモしておくことも必要です。

既存部分との「とりあい」の問題

もう一つ忘れてはいけないのが、リフォーム工事によって古い部分と新しい部分が接する「とりあい」が発生すること。
これまで見たリフォーム済み中古住宅で、雨漏りなどの問題のほとんどが、この「とりあい」部分に集中して見受けられました。特に、増築部分と既存部分との継ぎ目からの雨漏りはよく見かけます。

ただ、これはけっこう難しい問題です。
不具合が発生しても、その原因が既存部分にあるのか、リフォーム時に既存部分に問題をおこす工事をしてしまったのか、リフォーム部分のみに問題が発生しているのか……原因がよくわからない事があるからです。

こういったトラブルに対処するため、特に増築を予定している場合は業者選びを慎重に行なったほうがよいでしょう。
できれば営業年数が長く、建築士が在籍するようなリフォーム会社がよいと思います。

トラブルが発生したら?

まずはリフォーム業者とよく話し合うことが大切です。
そして、話し合った内容を必ず記録しておきましょう。

リフォーム業者とは不具合がおきている現場を一緒に確認し、契約書や保証書の内容と照らし合わせながら話し合いを進めます。
話し合いによって解決しない場合は、第三者機関への相談を行いましょう。
リフォーム工事で不具合が発生したり、トラブルに発展した場合は、以下の機関・相談窓口が利用できます。

・財団法人住宅リフォーム・紛争処理センター Tel. 03-3556-5143(相談専用電話)
・リフォネット相談センター Tel.03-3556-5144
・沖縄県県民生活センター Tel. 098-863-9214



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