2012年01月14日
マンションの修繕積立金、いくらくらいが妥当?
最近、マンションの修繕積立金はいくらくらいが妥当か? というご質問を何度か頂いたので、以前国土交通省から出された「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」(平成23年4月策定)が考える水準をご紹介します。
マンションの場合は新築時に長期修繕計画(30年スパンなど)を決めていますが、その中で最初に修繕積立基金としてまとまった額を納めて、その代わりに新築後の時期には修繕積立金の額を抑えているケースもあります(けっこうよくあります)。
ですので、「いまいくら?」というだけでなく、その期間の平均額で考える必要もありそうです。
そして、そのようにして計算した修繕積立金の額を、国交省のガイドラインと比べてみましょう。
ものすごく大雑把にいって(マンションの規模によってだいぶ違う)、国交省ガイドラインは専有面積1平方メートルあたり200円前後と想定しているようです。
ですから、70㎡のマンションであれば、月々14000円の修繕積立金を徴収するのが妥当ということになります。これはけっこう高いですよね。
県内では、意外と見かけない水準です。
ですから、「修繕積立金が高いから、このマンションはパスしよう」という風に考えないほうがよさそうです。むしろ修繕積立金が低すぎる場合、納得のいく説明を求めたほうがよいといえます。たとえば「修繕積立基金に十分なストックがあるから」ということならいいかもしれませんが、さしたる意味もなく修繕積立金が安い……ということであれば、長期修繕計画がうまく進まない可能性があります。
なお、国交省のガイドラインは以下のページからダウンロードできます。
○マンション管理について
また、二つ前のエントリーでも修繕積立金に触れていますので、そちらもあわせてみてみてください。
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